Qoo10やMOVEを運営するeBay Japan合同会社(以下:eBay Japan)は一般社団法人若草プロジェクト(以下:若草プロジェクト)との共催で、「ネットショッピングって、どうなっているの?学び体験・見学ツアー」と題した夏休み特別イベントを実施しました。

体験を通して物が届くプロセスの大切さに触れる

このイベントは2022年5月からスタートした社会貢献活動プロジェクト「MOVE(以下:MOVE SDGs)」として初めて取り組んだ学び体験・見学企画。参加者はEC(オンラインショッピング)というビジネスの仕組みや仕事の役割、楽しさを学ぶとともに、物流を担う協力会社の倉庫の見学から実際に倉庫で行われている業務までを体験することでモノが届くプロセスの大切さに触れることができるイベント。今回は、高校生などが参加した。

企画意図は「自己実現」のための場の提供

画像1: 出典:Qoo10

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 MOVE SDGsは若草プロジェクトが掲げる「つなぐ」「まなぶ」「ひろめる」という3つのコンセプトに呼応するもので、これまでは「つなぐ」を具現化する活動に注力してきており、今回の学び体験・見学ツアーは言葉の通り、そこに「まなぶ」をプラスしたいとの思いで企画されたもの。
当初から「MOVE SDGs」に携わり、2年間に亘ってこの企画を温めてきたというeBay Japan広報部長の吉田 高夫氏は、その意図を表すキーワードとして、「自己実現」をあげ、「誰かに認めてもらうのではなく、自分が自分を認めてこそ、初めて達成できるのではないか」と語る。そのための1つの手段が“まなぶ”であり、学校などではなかなかできない体験型の“まなぶ”ができる“場”を築き、自己実現プロセスの一翼を担えればと考え企画された。

オンラインショッピングの仕組みを「まなぶ」

「まなぶ」のコーナーの最初に登場したのは、ECビジネスに参入したセラー(出品者)の育成を担当するeBay Japan Seller Growth Teamに所属し「Qoo10大学」の講師を務める廣瀬 岳氏。

画像: 出典:Qoo10 常に笑顔で語り掛けるeBay Japan Seller Growth Teamの廣瀬 岳氏

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常に笑顔で語り掛けるeBay Japan Seller Growth Teamの廣瀬 岳氏

自身がeBay Japanで経験してきたカスタマーサービス、セールスサポート、そして現在のセラー育成といった仕事の役割や面白さと大変さについてエピソードを交えながら紹介。続いて、インターネットという世界中がつながることで誕生し、進化し続けるECをバイヤー(購入者)とセラーをつなぐプラットフォームと定義し、セラーのビジネス成功によってもたらされるバイヤー側のメリットなど、互いのリレーション(関係性)について説明した。

 社会貢献プロジェクト「MOVE SDGs」に共感し、社内でのボランティアメンバー募集にいち早く応募したという廣瀬氏はイベントについて次のように振り返る。

「社会とどうつながっているか、人に何を提供できるかということが、企業にとっての本当の価値であり、SDGsがいう持続的経営に他ならないと考えています。参加した彼女たちにとっては、世の中の一端に触れただけに過ぎないかもしれませんが、少しでも社会の中で生きている自分の存在価値に気付いてもらえたら幸いです」

仕事の楽しさや喜びを共有した「Qoo10お仕事図鑑」

続いて「Qoo10お仕事図鑑」のコーナーに登壇したのは、eBay Japan戦略マーケティング室 部長のモラーノ絢香氏。

画像: 出典:Qoo10 エピソードたっぷりにマーケティングの仕事を語るモラーノ氏

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エピソードたっぷりにマーケティングの仕事を語るモラーノ氏

モラーノ氏はブランドバリューを高め、定着・浸透させていくことをマーケティングの役割だと紹介した上で、マーケティング部門の人たちが、日頃からどのようなアンテナを張って活動しているかについて、次の3つの観点から仕事の面白さや喜びを熱く語った。

イベント後、モラーノ氏は次のように振り返った。

「ファッションの歴史は、個性と自立を獲得するための歴史でもありました。いまではたくさんの選択肢があって、自分らしい装いを見つけることができるようになりました。“まなぶ”ことも同様で、視野が拡げることによって、人生の選択肢が増え、それが個性や自立を育んでいくことに繋がります。それだけに今回のイベントには、“まなぶ”ってことは楽しいこと、そして自由になれることだっていうことを少しでも共有したいと思って臨みました。確かに自分探しの旅は、決して容易ではありません。ましてや生活に困っている人たちは、その第1歩を踏み出す機会にも恵まれてはいないのでしょう。今回のイベントが、本当の自分を見つけようというモチベーションにつながれば、こんなに嬉しいことはありません」

「つなぐ」から「まなぶ」を、「ひろめる」の布石へ

イベントの後半では、いよいよ「お仕事体験」。スタッフの指導のもと、返品衣料品の中からピックアップしてた商品を検品し、撮影用ライトを灯した場所にあるハンガーに掛けて支給されたスマホで撮影し、その写真を出荷業務用PCに送信して登録。さらに発送できるように袋詰め・箱詰め作業までを行った。これらは「TsunAが~る」プラットフォームに登録され、必要とする人たちに届けられる。

α世代だけに、さすがにスマホの扱いは手慣れたもの。また、袋詰め・箱詰め作業では、衣料品を丁寧にたたみ、きれいに包装。まるで、商品が手元に届く人への思いが込められているかのようで、お仕事体験が無事に終了した時に見せた表情は、充実感に満ちているように感じられた。

eBay Japan広報部長の吉田 高夫氏はイベントを振り返り以下のように締めくくった。

「“つながる”、“まなぶ”の次なるテーマは、“ひろめる”。これがなかなか難しいことは、十分に理解しています。それでも共創してくれる仲間や企業を地道に増やしながらチャレンジし続けるしかありません。いずれはエコシステムといわれるようなスキームに育てていきたいと考えています」

画像2: 出典:Qoo10

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